私たちはバランスの悪い食事や大量の飲酒を繰り返すことで、知らず知らずのうちに肝臓へ負担をかけていることがあります。肝臓は別名「沈黙の臓器」といわれ、病気になるまであまり症状を感じることがなく、気付いたときにはだいぶ悪化していたということも少なくありません。
そこで今回は健康人でもかかりやすい脂肪肝についてご案内します。

脂肪肝」とは、肥満の人やアルコールをたくさん飲む人に多く見られ、肝臓に脂肪が過剰にたまる病気です。肝臓には健康な人でも2〜5%程度の脂肪がありますが、治療が必要とされる人は30%以上も脂肪がたまっています。脂肪肝になったからといっていきなり大きな症状に発展しませんが、だるい、疲れやすいなど肝炎のような自覚症状が起こることもあります。また、アルコール性脂肪肝は放っておくとまれに肝硬変に進む危険もあるので注意が必要です。

肝臓にたまるのは中性脂肪です。その原因は、食べ物からの脂肪糖分アルコールの摂り過ぎです。これらを摂り過ぎて肝臓の処理機能が追いつかないと、中性脂肪がたまってしまうのです。特にアルコールは代謝される過程で、脂肪の合成を高める作用があります。揚げ物や炒め物ばかりのおつまみでは、太る要因を増やすばかりなのです。

脂肪肝と診断された人は肥満ぎみの方が多いので、適性体重を目安にウェイトコントロールをする必要があります。低エネルギー食品を上手に組み入れ、できるだけかさ(量)のある食事や、腹持ちの良い食事にすると良いでしょう。また、色彩、温度、食器などにも気を配り、少しの量でもボリューム感のある盛り付けを心掛けてみましょう。
 

食事は規則正しく朝・昼・夕と3食きちんと摂りましょう!リズムのある生活をすることで肥満の解消にもなります。
肝臓の働きを活発にさせるため、赤身の肉、魚、卵、豆腐、乳製品からバランスよく良質なたんぱく質をとりましょう。

アルコール飲料が原因の肝臓病ならもちろんのこと、そうでない場合も禁酒は第1条件です。回復してからもついつい飲みすぎることがないように気を付けましょう。

野菜、海藻、きのこ類は低カロリーで脂肪分や糖分の吸収を抑える食物繊維が豊富です。