骨粗鬆症は生活習慣病の一種で、骨折を引き起こす原因となる病気です。骨量は20代でピークになり、年齢と共に減少傾向にあるので、成長期に丈夫な骨づくりをすることが第一の予防法です。
また、女性は男性よりも発症率が高く、特に閉経をさかいに骨量が急激に減りだします。高齢者になると少しの転倒で骨折をおこす場合があり、結果的に寝たきりを招く深刻な問題となっています。

今回は予防方法と今からでも間に合う対処法について、食べ物と運動面から考えていきましょう。


骨作りに必要な栄養素はカルシウムを初めとして、たんぱく質・リン・ビタミンD・ビタミンK・ビタミンC・ビタミンA・マグネシウム・亜鉛などで、その他、大豆イソフラボンなどの機能性成分が交わり、それらが骨の代謝に役立っています。その中でも特に重要な栄養素を紹介します。

〜カルシウム〜

骨の主成分で1日600mg摂る必要があります。主に牛乳、乳製品・豆類・緑黄色野菜に含まれており、これらの食品を毎食1品取り入れることを習慣にしましょう。
食品名 1回に食べる量 カルシウム量
普通牛乳 1瓶(200g) 220mg
低脂肪乳 1瓶(200g) 260mg
ヨーグルト 1個(100g) 120mg
チーズ 1切れ(25g) 158mg
ししゃも 4尾(100g) 330mg
小松菜 1/5束(50g) 85mg
大根の葉 1/2株(50g) 130mg
木綿豆腐 1/2丁(150g) 180mg
凍り豆腐  1個(20g) 132mg
納豆  1/2丁(50g) 45mg
ひじき(乾燥) 1/10カップ(5g) 70mg
切干大根 1/5カップ(10g) 54mg
 
〜リン〜
カルシウムと共に骨の主成分として必要な栄養素ですが、摂りすぎるとカルシウムの吸収を悪くする側に変ってしまいます。リンは不足する心配はほとんどなく、むしろリン酸塩が使用されているインスタント食品や加工食品の食べ過ぎに十分気をつける必要があります。

〜ビタミンD〜

カルシウム吸収の手助けをする重要な栄養素で、食べ物から摂るか、日光浴をすることで、活性型ビタミンDが作られます。1日2.5μg摂ることを目標にしましょう。
食品名 1回に食べる量 ビタミンD量
うなぎ(蒲焼) 1人前(100g) 19μg
マグロ(トロ) 1人前(80g) 14μg
黒きくらげ(乾燥) 1/10カップ(2g) 9μg
干し椎茸 2〜3個(5g) 1μg
 

〜ビタミンK〜

骨からカルシウムが溶け出すのを抑えると共に、骨の形成を促進します。1日に男性は65μg、女性は55μg必要です。
食品名 ビタミンK量(100g中)
納豆 870μg
かぶの葉(ゆで) 370μg
小松菜 210μg
春菊 250μg
菜種油 120μg
大豆油 210μg


 
激しいトレーニングをしているテニスや野球選手の利き腕の骨量が、通常より高いことをご存知でしょうか。このように運動は骨量の増加、減少の抑制に効果があることがわかっています。骨密度の高い20代であっても、運動習慣のある人とない人では骨量に差が出てくるので、若いうちから運動を続けて骨に適度な刺激を与えることは重要です。骨量減少が気になる中高年女性の場合も、運動を継続していれば閉経前で骨量の増加がみられることもあり、閉経後で骨量の減少を抑える効果があります。高齢者は筋肉量の減少で転倒し骨折に結びつくことが多くなりますが、歩行や筋肉運動を継続して行えば運動習慣のない人より骨密度が高い傾向がみられることが認められています。